国会はオリンピックではなく、事故収束と被災者生活再建に万全を尽くせ

国会はオリンピックではなく、事故収束と被災者生活再建に万全を尽くせ

生存ユニオン広島 自治体労働者支部 執行委員長 さとうしゅういち

国会は去る10月18日、衆議院は全会一致で、参議院山本太郎議員を除く賛成多数で
二〇二〇年東京オリンピックパラリンピック競技大会の成功に関する決議を採択しました。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/topics/ketugi131015-1.html

しかし、今、原発事故の収束のめども立っていない、そして、被災者の生活再建のめども立っていない
ありさまです。この状態が続き、さらに悪化するようなことがあれば、東京五輪が「成功」するなど
絶対にありえません。

何を置いても、原発事故の収束、そして被災者の生活再建にこそ、国会は全力を尽くすべきです。

今回の両院の決議は、その点で、「東日本大震災からの復興を着実に推進することにより」の文言は
ありますが、致命的な影響を与えかねない原発のげのじもありません。そして、被災者の生活再建の
めども立たない中で、資材や労働力、国費を施設整備に回すのはいかがなものでしょうか?

「競技場など諸施設の整備その他の受入れ態勢に関し万全の措置を講ずる」と決議はうたっていますが、
「万全の措置」を講ずるべきは、まずは事故収束と避難も含む被災者生活再建です。

今回の決議を、わたくしたち、生存ユニオン広島 自治体労働者支部は厳しく糾弾するとともに、
国会議員におかれては、事故収束と被災者生活再建に万全を尽くすことを強く求めます。

2013年(核時代68年)10月22日

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