さとうしゅういち元委員長も協力!「労働貴族」発売中!

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労働貴族」  
http://www.amazon.co.jp/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%B2%B4%E6%97%8F-%E6%B7%B1%E7%AC%9B%E7%BE%A9%E4%B9%9F/dp/4846309584



著者 深笛義也 鹿砦社 1300円+税 ISBN978-4-8463-0958-9
「高収入を手にし、高級クラブで豪遊、ゴルフに興じる」「大企業の権益の守護神として、労働者の前に立ちふさがる」「過酷な労働環境に目をつむり、不当解雇や労災で、会社側に立つ」「政財界に寄生し、いまだに原発推進へと蠢(うごめ)く」・・。
これは、いったい誰のことでしょうか?会社の経営者のことでしょうか?高級官僚でしょうか?
いいえ。違います。「志を忘れカネと利権を手に入れた労働組合幹部」たち、すなわち「労働貴族」のことです。
その労働貴族の醜悪な姿を、様々な角度からルポすることによって浮き彫りにしています。
それとともに、これに抵抗し、まともな労働運動に取り組む人々の生の声をすくい上げた渾身のドキュメントです。
本書の構成は以下です。
第一章日本最大労組「連合」は、企業のために働く労働貴族集団
第二章電力総連に強いられて「原発推進」に鞍替えした「自治労
第三章第三章 電力会社労組は、原発安全神話を社会に行き渡らせる血脈
第四章プラントメーカー労組の足下で「脱原発」は圧殺されている
第五章大阪中電マッセンストライキはどのように受け継がれているか
第六章スト権もない産経労組に対して、結成された新たな組合
第七章トヨタ帝国の暗部をえぐりだす、新たに誕生した新組合 
労働組合再編史 関連年表

 さとうしゅういちも、第二章で取材に協力しました。

第二章は、
原発推進議員への応援を強制した自治労/利権で行政に横車を押す自治労推薦議員/非正規職員に声をかけない労働貴族たち/バードウォッチングが仕事の天下り先/給与の二重取りの犯人が自治労の監査委員/自治労天国を打ち壊すのは誰なのか
以上の構成になっています。


自治労は「反原発」が方針だったのですが、被爆地・ヒロシマ自治労が、組織内県議らへの電力会社や原発輸出企業の労組に応援を受ける見返りに、参院選では原発推進の議員の応援を組合員に強要するなど、堕落していく様子が紹介されています。


わたくし、さとうしゅういちが、自治労の変節に対して抵抗し、そして労働貴族・組織内議員にいかに対峙したか。最後は事実上、県庁からも組合からもいかにして追放されたかが、克明に描かれています。また、広島県内では自治労福山市職労がいかに無法な集団で福山市民を食い物にしているか、を告発しています。

おどろくべきことに、税金泥棒で違法行為が最高裁で認定された人(戸守学元福山市職労委員長)が、自治労広島県本部委員長に昇進するという堕落ぶりです。

「市民がもっと政治に関心を持つこと、市民に政治を取り戻すこと、市民自身が政治を作り出していくことが、今、最も求められている。自治労の実態を見れば見るほど、その思いは深くなるばかりだ。」と著者が訴える通りなのです。


 個々の役人には志ある方、優秀な方がたくさんおられる。だけれども、組織(役所、自治労)になるとおかしくなる。そんな実態が全国に広がっています。

 そして、それをチェックすべき議会も共産党以外オール与党でチェック機能を果たしていない自治体が多かったのも事実です。

そんな中で大阪維新の会・橋下市長が一時期バカ受けしました。

しかし、筆者はこういいます。 「橋下市長と自治労は、同穴なのだ。どちらも欲望が行動原理。攻めの権力欲である橋下氏と、守りの金銭欲である自治労の違いがあるだけだ。どんなにお互いがせめぎ合おうとも、非正規職員や一般庶民は、置き去りにされていくばかりだ。」

かつて、和田たかし民主党衆院議員(広島7区選出=2011年当時=)はわたしにこう忠告されました。
「さとうさん、自治労はヤクザみたいなものじゃけえ、気をつけなさい。あれに睨まれたら潰される」と。

組合に逆らう職員は自治労がヤクザまがいの手法で干し上げ、つぶす。
選挙で現状を変えようという県議候補・市町村議候補が出たとしても、今度は「一人で何ができる」と大合唱でつぶす。
こんな政治文化が、全国の都道府県・市町村をむしばんでいます。

それでも、自治労と機能不全の議会で馴れ合っている、現状の地方自治を、なんとか変えなければなりません。

自治労(役人)の腐敗に対して断固として屈しない
・国に対しても住民の立場でもの申す
こうした条件を満たす地方政治家を市民が作り出し、そして市民自身が政治に参画していくしかないのです。

 参院選比例区三宅洋平候補(緑の党推薦)が、「国政がだめなのは地方政治=糠床が腐っているから」「だから若者が地方政治に出よう!」と檄をとばしたのはまさにタイムリーな指摘です。

このままでは、本当に日本国も各自治体もデトロイトのようになってしまいます。

いや、デトロイトのようになるのは不可避で、そこからいかに新しい日本、そしてあなたの街をつくるか、その段階ではないでしょうか?