【税制改革論議】 朝日新聞にかく乱されて「誤爆」してはいけない


経済政策を巡る議論では上の図のような混乱が見えます。

神野直彦・政府税調専門会委員長は、短期的にはまずお金持ちへの課税・所得課税や法人課税を中心に見直す。そして、長期的には、政府の規模に応じて、消費税については考える、と言う路線である。

短期的には、「左上」でお金持ちへの課税ベース拡大を優先し、しかるべきのちに、長期的には、消費税まで踏み込むかどうか考える、というところでしょう。アメリカレベルの大きさ(それでも人口比の公務員数は日本より多い)なら直接税中心、北欧型まで行くなら間接税中心、ということになる。

ところが、朝日新聞法人税減税&消費税増税派は、「増税=消費税増税」と決め付ける報道をする。

それを真に受けた一部の民主党支持者の方々が、神野委員長や、やはりケインジアン小野善康教授を「新自由主義」と攻撃している。

結局、お金持ち増税ということを思いつかないという点では、朝日新聞と「神野攻撃派一部民主党支持者」は似てなくもない。

我々が、対決すべきは、上の図の「右下」の「朝日新聞」「たちあがれ日本」などの「お金持ち・大手課税小&消費税率大」派です。

あるいは、民主党内でも、民社党系の直嶋経済産業大臣トヨタ労組ご出身)のような、いかにも、ご自身の出身企業に都合がいいこと(法人税率引き下げ論)を主張する方にきちんと反論していくことが最優先課題です。「税率を引き下げるんだったら、大手企業優遇措置もやめるべきだ」などと。

朝日新聞に分断されてはいけないのです。

「菅・神野」と「小泉・竹中」の違い
http://www.janjanblog.com/archives/5451

「金持ち増税」と「法人税減税反対」に議題を再設定せよ
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1083.htm(きまぐれな日々)

AERA』が見出しでミスリード「『小野理論』と消費税増税」(kojiakenの日記)
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100616/1276644523