連合・自治労は「橋下バカ受け時代」を反省し、格差是正に命がけで取り組め

連合・自治労は「橋下バカ受け時代」を反省し、格差是正に命がけで取り組め

生存ユニオン広島執行委員長 さとうしゅういち 

住民投票で敗北に追い込まれ、政界引退に追い込まれた橋下徹さん。

彼がそもそもバカ受けした原因は何か?

やはり、「自治労打倒!」を掲げたことではないでしょうか?

確かに2011年ころ、自治労大阪の腐敗ぶりは目を覆わんばかりでした。
あまりの労働貴族ぶりに市民や良心的な労働運動家から批判の声も上がりました。
また、正規職員中心で、非正規労働者や、同じように公務サービスに従事する介護労働者の処遇改善に不熱心なあり方は問題ありまくりといわざるを得ません。
広島県内でも、自治労広島県本部の戸守学委員長らが、組合の仕事しかしていないのに市から給料をもらってたことが最高裁判所で「違法」と認定された事件が発生していました。

そうした中で、「自治労打倒!」の急先鋒となった橋下さんに支持が集まったのも当然です。
しかし、橋下さんがやったことは、府知事時代には、非正規労働者の解雇・整理でした。市長になってからは、自ら選んだ公募制の区長や校長の不祥事が続出。橋下政治は、人材活用面では「官僚や自治労未満ではないか?」という疑念が広がってしまいました。

さらに、選挙で選ばれたら何をしてもいいといわんばかりの態度が、反発を生み、住民投票で橋下さんは自爆したのです。

しかし、橋下さんが引退したからと言って、連合・自治労の幹部の皆様には、安心してもらっては困ります。

なぜ、橋下さんがバカ受けしたか、考えてほしい。

連合・自治労の幹部が腐りきっていたからではないですか?
正規・非正規の是正に不熱心だったからではないですか?
正社員・正規公務員有利のセーフティネットを、非正規も含むひとりひとりを大切にするセーフティネットに改める運動を怠っていたからではありませんか?
連合が、原発推進労組を抱えて、むしろ民主党原発推進よりから圧力を加えていたからではありませんか?

そのことの反省をしないで、「橋下がいなくなって万歳」などと言っていては、皆さんの未来はないですよ!!
そして、自民党安倍総理という最大の庶民の敵を暴走させることになるのではないですか?