第46回衆院選公示に当たって 連合・自治労組合員のみなさまの良心に訴える!

第46回衆院選公示に当たって 連合・自治労組合員のみなさまの良心に訴える!

2012年12月4日 

自治労広島県職員連合労働組合支部執行委員(緑の党ひろしま共同代表)
さとうしゅういち


連合・自治労組合員のみなさま。

第46回衆議院議員総選挙が本日12月4日、公示されました。

皆様にお願いしたいのは、ご自分の良心に従って、行動していただきたいということです。

そして、連合・自治労執行部のいいなりになってはいけない。不服従を貫いてください。
このことを強く申し上げます。

連合・自治労執行部のいいなりに投票すればどうなるでしょうか?

日本は、次の数十年で消費税だけがどんどん上がり、社会保障は充実せず、そしてインドやヨルダンへ輸出されたものも含む原発による核のゴミが国民・県民に襲いかかるでしょう。

■消費税増税ギリシャ・夕張化
みなさん。消費税増税をデフレの今するとどうなるでしょうか?町の中小企業の多くが満足に値段に転嫁できず、つぶれていくところも続出するでしょう。そうなれば、地方税収も減り、結果として広島も福山もギリシャのようになってしまいます。

ギリシャは、消費税を上げたことが、混乱の引き金だったこと、ご存知でしょうか?

公務員の皆様には、デフレは当座は都合がよいように見えるかもしれない。しかし、長い目で見れば地域経済は沈没し、あなたがたに跳ね返ってきます。

増税するにしても、まずは、フランスでやった富裕税やEUの多くで合意している金融取引税を先行させるべきです。

 福祉に携わる皆さんは特に、地域医療や介護現場を改善するには消費税増税が必要といわれるかもしれない。しかし、復興増税は、自公民三党で合意した法案を背景に流用されています。

また、それこそ、自治労は、ストライキをしなくなって久しい。だから、組合に資金は溜まっています。

 それこそ、その資金をカンパして、重症対応の勤務医を公立病院で確保してもらうとか、介護職員の待遇改善の足しにするなどしたらいいのではないでしょうか?

 そもそも、労働の価値に見合った待遇になっていないことが問題なのです。そこを改めるのはイギリスでもフランスでも北欧でも労組の役目ですが、自治労執行部がそうした努力をしているとは思えません。

 また、長期的に見ても、そもそも、高齢者も能力に応じて社会に貢献できる仕組みにしないと、社会は持ちません。30年後には、いままでのような「高齢者は支えてもらう側」を前提にしていては、行き詰まりは明白です。北欧でも医療は無料だといっても「風邪では薬を出さない」などのメリハリがあるのです。そして、老若男女がバランスよく知恵を出してつくる社会になっています。



核のない21世紀型の日本へ

 みなさん。野田総理は2030年代までに原発ゼロを可能にする、とおっしゃっています。しかし一方で、野田総理はヨルダンや韓国、ベトナム、そしてインドへの原発輸出に熱心です。

 これらの原発の核のゴミは日本に最終的に責任が降りかかります。40年後、輸出した原発の核のゴミの途方もないつけが、日本人に回ってきます。

 ヒロシマナガサキチェルノブイリ、そしてフクシマを繰り返さない。そのために、被爆ヒロシマの市民として、県民として、良心に従って行動してようではありませんか?

 みなさん。この中国地方、今までも原発依存度は低いのです。おかげで、原発停止の今も、電力料金を関西電力のように上げないで済んでいます。

 この広島県は、小型水力からバイオマスまで、多様なエネルギーに恵まれています。地域分散型のエネルギーにもってこいです。

 いままでの日本は、右肩上がりの高度成長を前提に、大都市に人を集め、大型の発電所をつくる。そういう仕組みでした。資源浪費型、20世紀型の仕組みでした。これを地域分散型、エネルギー資源節約型の21世紀型社会に変えればいいのです。

 広島は、南部から北部まで多様な産品が取れます。わたくし・さとうしゅういちがかつて保健所職員として赴任した備北地区(三次、庄原)ではリンゴがとれるし、南部ではミカンがとれる。少量多品種、なんでもできるのが強みです。こうした強みを生かし、地域の中で、経済を循環させる。また、高付加価値で外国人観光客らに受ける。このような日本にモデルチェンジしていけばいいのです。

 わたくし、さとうしゅういちは、古い20世紀型のモデルを21世紀型に広島や福山を変えることに自治労組合員の皆様方のお知恵やお力が生きる政治にしたいと強く願っています。

■「労働貴族の生活が第一」「組織内県議の生活が第一」の集団に不服従を!
 みなさん。そもそも、今の連合・自治労執行部は、あなたがた、県庁・市役所労働者のことを本当に考えているのでしょうか?

労働貴族の生活が第一」「組織内県議の生活が第一」の集団に堕落しているのではないでしょうか?

 一例をあげます。3年あまり前、政権交代直後、わたくし・さとうしゅういちは、東京での脱原発集会に組合から派遣していただき参加しました。広島に帰って役員に報告すると「中国電力と県職労組織内議員が協力しており、脱原発などという過激なことは言えないんだよなあ。」と目をそらしながらおっしゃいました。

 組織内県議に対して、中国電力労組から応援をもらうためにはポリシーを投げ捨てる。これが、実態です。

 自治労は、口では介護労働者の待遇改善や男女平等参画を歌っています。しかし、民主党政権になっても介護労働者の待遇改善は自民党を上回るものでもありませんでした。男女平等についていえば、参院選広島選挙区では、ここ最近、男性候補ばかりを推薦してきましたし、自治労推薦の県議も全て男性ばかりです。本当にスローガンを実現する気があるのか、疑わしいばかりです。

 また、もう一例あげます。2010年参院選・広島選挙区で民主党は連合・自治労推薦の柳田元法相と中川けいさんの二名を擁立。

 中川さんを個人として支持したわたしに対して、二度も恫喝の電話を自治労県本部副委員長(現連合広島事務局長)から、仕事時間中にいただきました。

 さらに、2011年1月、民主党の和田隆志衆院議員もさとうしゅういちに対して「自治労はやくざのようなもので、敵に回すと選挙を妨害し、つぶしてくるから気をつけろ」とおっしゃいました。

 世間からは、暴力団のように見られている連合・自治労執行部。彼らに追従することは、恥ずかしいことではないでしょうか?

 わたくし、さとうしゅういちは、連合・自治労執行部に対して反対すべきは公然と反対してきました。

 そうした中で、執行部との関係は悪化。2011年1月末「政治闘争方針に従えないなら、組合をやめてもらう」と通告され、事実上追放されました。

 みなさん。このような集団が支配している自治労は息苦しくありませんか?

 いま、優秀な職員ほど辞めていく現象が、県庁でも福山市役所でも起きています。

 県庁内・市役所内での息苦しさをなくすためにも、今回の衆院選では、執行部の指示に対しては不服従を貫き、骨の髄まで腐りきった自治労執行部にご退場いただこうではありませんか?

 わたくし、さとうしゅういちは、今回の衆院選では、広島県内では「日本未来の党」の候補、未来の党候補がいない選挙区では日本共産党候補を勝手に推薦しています。

 また、2013年参院選においては、「緑の党」の比例区被爆ヒロシマからの議席確保をめざします。女性候補擁立へむけ全力で調整中です。それが難しい場合は、わたくし・さとうしゅういち自身が体を張ってまいります。

 連合・自治労広島県職員連合労働組合福山市職労)組合員の皆様。

 どうぞ、みなさま。衆院選およびそれに続く参院選ではご自身の良心に従い、組合幹部に対して不服従を貫き、ともに明るい日本、広島、福山をつくろうではありませんか?

 ヒロシマナガサキチェルノブイリ、そしてフクシマを繰り返さない!