「片眼失明者を障碍認定」に!・・片眼失明者友の会

さとうしゅういちの友人が「片眼失明者を障がい認定」に!と活動し、「片眼失明者友の会」をつくっておられます。

以下はその呼びかけ文です。

「片眼失明者を障碍認定」に!・・片眼失明者友の会

私達片眼失明者は、いつ又片方の眼が失明するか、毎日不安の日々を送っています。

現在、現行法での視力障碍の認定条件では、残る一眼の視力が0.6以上あれば、たとえ片方を失明していても障碍認定は受けられません。

こんなことがあってもよいのでしょうか?

私達は今、障碍認定改正のために立ち上がろうとしています。

片眼失明者の皆さん(そうでない方も)共に立ち上がろうではありませんか。
そして共に呼びかけて行こうではありませんか。
不公平をなくす為に全国的に輪を広げて行きましょう。
是非、下記にご連絡をお待ちしています。

片眼失明者友の会 連絡先
 
広島市安佐南区八木9丁目10−5−104
久山公明 電話 082−873−3963
              
広島市安佐南区相田5丁目4−2
原和美 電話・FAX 082−872−3315





趣意書

「片眼失明者友の会」

1、現行の視覚障害者の認定条件では「1眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を超えるもの」(6級)と規定されており、たとえ片眼を失明していても、他眼に0.6を超える視力があれば障碍者として認定されません。しかし、誰がどう考えても、片眼の失明は無条件に障碍であることは疑いない明白なことではないでしょうか?

2、このような不合理な認定条件を肯定することは、片眼を失明していても他眼がよく見えれば日常生活に困難はない、という誤った認識をもつ以外に出来ないことでしょう。

3、かりに眼帯をしてみればよくわかるだろうと思うのです。それが日常せいかつにおいてどれほど困難で辛い事か。たぶん半日も我慢できず眼帯を外してホッとするに違いないでしょう。しかし、片眼失明者にはそんな簡単棚純な話では済みません。もはやあホッとする事は生涯有り得ず、生涯その困難と向き合って生きていかなくてはならないのです。とても生易しい事ではありません。

4、片眼失明者はこれまで、このような不合理な認定条件のため、障害者福祉(社会福祉)の光がまったく当てられず、健常と障碍の狭間に置かれたまま、しかし、片眼失明にくじけず、その困難にも負けず強く生きてきています。それがどんな事かは、誰にも容易に想像できることと思います。

5、そのためかえって、片眼を失明していても他眼がよく見えれば日常生活に困難はない、という誤った認識、誤解を生み出したと言えるかもしれません。

6、片眼失明者はその視覚だけではなく、さまざまな生きるすべを失っています。自動車の免許にしても大型二種免許が取得できなかったり、取り消されたりする制限がもうけらあれています。片眼失明者に対し社会的に必要とされる制限が設けられるなら、逆にそれに対する社会的保障が設けられて当然ではないでしょうか?
片眼失明者も人として同等対等のはずです。現行の認定条件は明らかに不合理なのです。

7、そのために片眼失明者は、避けられるべき過大な困難を強いられてきたといっても過言ではないでしょう。その困難辛苦、不自由に対して「他眼がよく見えれば日常生活に困難はない」との誤解の上に立ち、明らかに不合理な認定条件そのままにしている今日の社会に、本当の真の福祉が有り得るでしょうか?

8、いつ、片眼失明者となるか、その危険はどこにも誰にもあろうものです。不合理な認定条件のために、その矛盾をまさに身をもって体験してきた片眼失明者こそ、その先頭に立ってそれを正す声をあげて行く使命があるのではないでしょうか?

9、障碍者として認定されるかされないかは片眼失明者の選択の自由でしょう。しかし、社会的には受け皿として認定条件が相応に正しく整備されて行かなければならないと考えるものです。もちろん、その困難辛苦、不自由は障碍認定を得たところでなんら解決されはしないし、経済的にもほんの小さなメリットしかありはしないでしょう。しかし、片眼失明の障碍に対する誤った認識にある今日、片眼失明者のその痛みに対する正しい理解を求めることは大事なことであろうと思います。私たちはその証としての障碍認定を求めるものです。
片眼失明者も無条件に障碍認定がされるよう認定条件を改定、拡充されるよう、ともに前進しようではありませんか?

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