関西地区生コンストライキ解除

関西地区生コンスト続報

関西地区の生コン業界のストライキ。今日、解除されました。

闘い抜かれた労働者のみなさんに、心から敬意を表します。

こういう形での産業別労働運動は、もっと早くから日本でもあるべきだったと思います。

とりあえず、微力ながらも、現時点で闘い抜かれているみなさんを応援させていただくのが、今できる事です。

ストライキ支援のブログはこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/strike_shien

    <スト体制は解除された> 関西のスト情報第13弾・11月17日

 本日(11月17日)10時より、3労組(生コン産業政策協議会/生コン産労・全港湾大阪支部・関西地区生コン支部))と大阪兵庫生コン経営者会は、10春闘の解決をめぐって、第10回集団交渉を持った。
 焦点であった生コン価格の値上の達成や賃上げなどをめぐって、大筋の合意が確認され、最終的には、11月末日までに代表交渉や小委員会で細目を詰め解決することが決まった。

 よって、生コンストライキは明日以降解除される。具体的には、労使で作る検証委員会(生コン価格の値上を認めた物件だけ出荷させる委員会)が本日付けで解散する。全面ストライキから選別出荷、検証委員会、現場対応などの多彩なスト展開を通して、生コン価格の値上も賃上げも勝ち取った。歴史的な取組であり大きな成果を得た闘いであった。細目の詰めを残すが、労資の信頼関係を再構築する上においても、一旦ストは解除し、月末までに誠意ある代表交渉などで最終合意に入る。7月2日スト突入から139日目である。

 

同じく、本日12時より、同3労組と近畿バラセメント輸送協同組合交渉団との代表交渉が開催された。バラセメント輸送運賃の値上の達成や賃上げなどをめぐって、大筋の合意が確認され、12月前半までに代表交渉や集団交渉で細目を詰め解決することが決まった。生コン同様、細目の詰めを残すが、労資の信頼関係を再構築する上においても、一旦ストは解除し、12月前半までに誠意ある代表交渉などで最終合意に入る。
 よって、バラセメントのストライキは明日以降解除される。具体的には、ストによるSS(セメントのサービス・ステーション。バラセメントを積み込む基地)の監視をはじめ、選別出荷などのバラ輸送の規制はなくなる。7月6日スト突入から135日目である。また、
 ポンプ圧送についても、明日、11月18日10時より、労資代表交渉が持たれる。詳細は引き続き報告する。

 この長期ストの評価については、いずれかの地点で発表する。闘いの歴史的な意義については、高く評価される内容を有すると信じている。しかし、めざしたものと達成できたことについては落差がある。確かに独占資本の産業支配はほころびて始めている。だが、全国を支配するゼネコンとセメントメーカーにとって、この長期ストは近畿地方の局地戦であり、一歩後退しながら二歩前進する力を持つ。闘う側は、かつてない主体的力量を示したが、すでに闘いで勝ち取った地平を切り崩す執拗な反撃は始まっている。

 さて、闘いの途上であるとの認識は変わりませんが、この長期ストは解除されました。
 この間、この通信を呼んで下さり、事態を宣伝していただいた方々、また、当方からお願いしました<関西生コン関連ストライキを支援する「緊急共同アッピール」>に呼びかけ人や賛同人になっていただいた個人・団体の方々に、あらためまして厚く御礼申し上げます。まだ、集約し切れていませんが、現在でおおよそ750人100団体にご協力いただきました。この闘いが大きな成果を示し得たとしたら、独占資本に対する大きな社会的包囲網を形成して下さった皆様の力の賜物と確信しております。
 闘いは続き、総括と今後の展望も明らかにしていきます。ありがとうございました。