野宿者の生存権を奪うな!空き缶回収禁止条例の制定反対デモ

貧困対策と矛盾する京都市空き缶回収禁止条例・・大雨の中、
反対デモ
2010年 10月 9日 16:53 《京都》 【取材ニュース】 <人権>
<労働・雇用> <市民活動> <自治体>
さとうしゅういち
http://www.janjanblog.com/archives/18698

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http://hiroseto.exblog.jp/13379434/


空き缶回収禁止条例に反対するデモが京都市役所前を起点に行
われました。京都市議会には、九月議会に門川市長が、空き缶
回収を禁止する条例案を提出しています。

リサイクル推進と騒音防止などを大義名分としています。

しかし、市民の間から、野宿者の暮らしの糧を奪うことになる
のではないか、という疑問が噴出。地元のマスコミでも取り上
げられています。

そして、条例案も継続審議とされました。与党でも意見がわれ
ているからです。


しかし、関心が低下すると、十月下旬に可決成立してしまいか
ねません。

この日は、非正規労働者の組合のメンバーらが中心となってデ
モを呼びかけました。大阪の釜ヶ崎労働組合や、東京墨田区
で野宿者支援をされている方も応援に駆けつけました。

民主党への政権交代により、以前より貧困対策が進む一方、地
自治体レベルでは、十分な雇用対策もなしに、空き缶回収を
禁止する動きも広まっています。墨田区の場合は、「観光都
を目指す一方で野宿者を排除する勢い」(吉田さん)というこ
とです。

「野宿者の場合はむしろ気を付けて空き缶回収をしている。騒
音を起こしているのはむしろ業者」ということです。そして、
いまや、誰が空き缶回収をしなければ暮らせない状態になって
もおかしくないことを考えなければなりません。

さらにいえば、条例ができても空き缶回収はしないといきてい
けないからする。しかし、条例を契機に住民のなかには「あの
人たちは条例違反だ」という空気が広がり、下手をすると、不
心得者による野宿者襲撃なども起きかねない。

憲法25条違反のこの条例。絶対に止めないといけません。

市議会のくらし環境委員会が審議を行う前夜の10月20日水曜日17:30
湯浅誠さんも参加し、京都市役所を人間の鎖で包囲します。