民主党幹部は「自己保身」ではなく捨て身の「貧困撲滅」を!

民主党幹部は「自己保身」ではなく捨て身の「貧困撲滅」を!
2010年 6月 3日 《広島》 <オピニオン> <人権> <労働・雇用> <医療・福祉> <政治・政党> <教育> <選挙>
さとうしゅういち
http://www.janjanblog.com/archives/4597

自民党政治とその破綻
■当面は雇用・景気回復・デフレ脱出に全力を
■まだまだ「大手正社員労組幹部目線」の「生活が第一」
■大手企業労組ご出身厚生労働委員長の「保身発言」
■保身の前に捨て身で仕事を!

さて、大手企業(神戸製鋼)労組幹部ご出身で今回広島県選挙区で改選期にあたる参院議員・柳田稔さんは、以下のような問題発言をされている。

広島選挙区は改選数2。連立与党の国民新党現職に伴い、民主党は現職の柳田さんに加え、新人の中川圭さんを擁立することを決定しています。

読売新聞の記事「迫る参院選 県内衝撃」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20100602-OYT8T01198.htm
によると、

「国会での民主党両院議員総会に出席した同党現職の柳田稔氏(55)は総会後、「国民の信頼がなければ、政権は立ちゆかない。潔い決断だと思う」と語った。小沢幹事長の意向で同党は5月、広島での2人擁立を決めたが、柳田氏は「このまま2人擁立で行くのかどうか。新幹事長に考えてほしい」と述べた。」ということです。

冗談ではない。党として立候補をお願いした新人候補の中川さんに対して大変失礼なご発言です。そして、党の信用も落とすご発言です。

わたしは、連合組合員でもあります。友人の非正規労働者などからは、「連合は大手企業男性正社員さえよければよいのでは?」と批判されます。

連合幹部(民社党)ご出身の柳田稔さんの今回のご発言は、そうした友人たちの批判を裏付けてしまいます。

  「自分たちさえよければいい」、極論すれば、民主党は、広島県において、男性正社員中心労組幹部の代表しかいらない」と言っておられるように聞こえてしまいます。

 そんなことでは、民主党は、新しい支持層を開拓できませんよ。きちんと、大手企業男性正社員以外からのパイプを民主党が持たないと、有効な貧困対策は打てません。(さとうしゅういち)