単独ストライキとしてのニート、非婚化、少子化・・

ノルウェーでは、労組がストライキを構えているという。同一価値労働同一賃金にしないとストライキするぞ、と。

労組が全労働者を代表し、労働者の利益のためがんばるのは素晴らしい。

日本はどうか?

労組とか政治を通じて物事を改善する、ということは、自民党政権ではあまり意識されてこなかった。

労組も企業内労組ではいたしかたないし、政治も「エラい人」のものである。

状況が改善されない中、今の日本では「個人ストライキ」が頻発している!

専業主婦志向の女性が増えているというが、実際に若い女性に聞けば、専業主婦というよりはニート志向である。(現実には真面目に主婦をやったら大変だし、今時、専業主婦を養える若い男性なんてほとんどいない。)

これだけ、労働条件がきつかったら当然ありえる。

非婚化もやむなし。男性にとり専業主婦を養えなんてご要望にお答えできない時代、男性にとっても非婚化当然!

少子化も当然。地域や親族の助け合いもなく、保育所も足りない国なら、極論すれば、子どもをもたないほうがいい。

介護や子育ての悩みなど、抱え込み、暴発したり自殺する人も多い。

子育てに疲れて、児童虐待被疑者になるよりはマシ!そんな状況でしょう。

コーマンかましてよかですか?(著作権に配慮しました。)

ニート志向も少子化も非婚化もストライキだ!

ただ、まあ、こういう「個人のストライキ」はなかなか「身勝手」で片付けられるだけになりがちです。

だから、本当はノルウェーのようにみんなの声をあつめ、社会を変える気風が必要です。

まだ日本はその緒についたばかりでしょう。

昔、ストライキを背景に非常勤職員を正規にしていったようなことも日本ではあった。さらに戦前(昭和一桁)は実は小作争議、労働争議がかなりありました。
しかし、うまく自民党政治は(特に池田内閣以降、)押さえこんできました。

そして、中曽根さんは、労組の解体へと踏み出した。
高度成長期からバブルくらいまではそれで済んでいたかもしれない。

しかし、もう、これ以上「個人で我慢」することは、全体にとってもよくない。
みんなで声を集めて矛盾を解消していく国にするか。
それとも、我慢した挙げ句、個人で矛盾を抱え込み、ある人はひどい場合には自殺、ある人は暴発、などという国にするのか?

「痛みに耐えてよくがんばった!感動した!」とは小泉純一郎さんが貴乃花関にかけた言葉。彼は、それを国民にも強いた。

小泉純一郎さんはある意味「痛みに耐えて頑張れば」なんとかなったように思われた、戦後日本の集大成だったかも知れません。

「痛みに耐えれば、ダメな企業は淘汰され、日本はよくなる」、なんて小泉純一郎さんは叫びました。

だが、なんてことはない。むしろ、人々はブラックな企業でも我慢して働かないといけなくなっただけでした。

そんなところから、脱しないといけません。

今後とも「生存ユニオン広島」は、労働者の実態や思いを集めて、政治や行政に伝え、提言する作業を活動の柱の一つとしていきます。