「介護保険改悪反対デモ」もしない自治労は「もう死んでいる」

介護保険改悪反対デモ」もしない自治労は「もう死んでいる」
2012年 3月 1日 22:34 《 日本 》 <労働・雇用> <医療・福祉> <政治・政党> <選挙>
さとうしゅういち

何をいまさら、という感じですが、民主党政権による「介護保険実質改悪」に対して、連合・自治労がデモを起こしたという話は聞きません。

 介護保険制度は市町村が保険者です。介護現場で働く人たちはそういう意味では、市町村職員がすべきことを、代行している、ともいえるのです。

 自治労は、介護現場の人たちの報酬が実質的に0.8%下がることについてどう考えているのか?

 自分たちの賃下げなら、ストを構えてでも阻止しようという自治労。だのに、介護労働者のそれに対してはあまりに冷たすぎはしないですか?

 それどころか、自治労執行部は、ずっと組合内で格差是正を取り上げてきたわたくし・さとうしゅういちを煙たがってきた。しまいには、2010年の参院選の最中に電話で職場まで恫喝して来たり、最後は汚い手段で組合および県庁から事実上追い出した。

 そして、最近でも、大阪市長選挙で平松支持をやくざまがいの手法で組合員に押し付けるなど、連合・自治労は、公務員労働者にとっても、県民・府民にとっても、連合組織内(とくに電力総連など)の民主党議員もろとも「完全打倒」すべき「敵」に転落しています。

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 本来なら、労働組合、ことに介護現場に一番近い場所にいる自治労介護保険改悪に対してデモくらいしないでだれがするのでしょうか?さらにいえば、自分さえよければという意識に執行部のみならず、自治労組合員の皆様も陥っているのではないか?それが執行部の体たらくに反映されているのではないか、と思うのです。

 自治労執行部は「民主党政権は、我が自治労丸抱えでできた政権で、これを攻撃できない。」このように考え、また、「国家公務員は給与が下がっても地方公務員は、別問題だから大丈夫。」と高をくくっているのかもしれません。

 しかし、現場の介護職員の皆様が、公務員に対してどのような感情を抱くのか、そのことにもう少し想像力を働かせるべきではないでしょうか?このままでは、介護職員を「ハシズム」の側においやりかねないのですよ?!

 「北斗の拳」のケンシロウの言葉を借りれば「介護保険改革反対デモもできない自治労よ、お前はもう死んでいる」。

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さとうしゅういち記者のプロフィール
佐藤周一。1975年11月12日広島県福山市生まれ、東京都育ち。現在の本籍地は広島市安佐南区祇園
1999年3月、東京大学経済学部卒業。2000年4月、広島県入庁。県庁時代は、労働、医療、介護、男女共同参画などの行政に携わる。一方で、反貧困、野宿生活者支援、女性、若者、非正規労働者支援、男女共同参画、瀬戸内海の環境問題などに関する活動に従事。
2011年1月31日広島県を退職。同4月10日執行の広島県議会議員選挙(広島市安佐南区選挙区)立候補、4278票を獲得するも及ばず。同6月20日〜医療・介護関係の会社員。8月1日から広島市男女共同参画審議会委員。
所属政党 民主党(2011年1月まで)→無所属→みどりの未来(2011年8月から)
2010年度・労働組合・生存のためのメーデー広島実行委員会(略称:生存ユニオン広島)委員長。http://d.hatena.ne.jp/lifeunion/
1996年〜広島瀬戸内新聞社主 http://hiroseto.exblog.jp/
TWITTER:http://twitter.com/hiroseto/