福島原発事故に対するフリーターユニオン福岡の声明

『この怒りとかなしみを絶対に忘れずに、私たちは行動し、たたかいつづける』

http://fnfukuoka.jugem.jp/

今この瞬間も、福島原発事故に関する、いつわりとあやまりの情報が、マスメディアを通して広く流されていることを、私たちは知っている。
今この瞬間も、放射能汚染によって、数多くの人々が、傷つき、たおれていることを、怒りとかなしみの涙のなかで、私たちは直感する。

東京電力、日本政府、政治家たち、マスメディア、原子力御用学者たち。
日本社会で大きな力を持ってきた者たちへ、あたりまえのことを、問い、要求する。

東京電力へ。
福島県民のいのちを、軽く軽く考えていないか?
福島原発で働く労働者のいのちを、安く安く使い捨ててはこなかったか?
福島県の、水と緑、生きものたちを、どうでもいいものと考えていないか?
今回の被曝で、何の罪もない健やかな子どもたちが、万一、白血病甲状腺がんを発症したら、あなたたちは、どうつぐなうのか?
日々の忙しさ、目先の利益を追い求めるあまりに人間として最も大切なことを完全に忘れ果てていたのではないか?

絶対に許せない。許さない。

東京電力は、すべての原子力被害者に謝罪と賠償せよ。
東京電力は、すべての原子力被害者の医療費と生活費を、全額補償せよ。
東京電力は、ただちに、福島原発事故の情報を、すべて詳細に公開せよ。
東京電力は、今回の原発事故で仕事を失った人々の損害を補償せよ。
東京電力は、自らが放射能で汚染した、東北の豊かな自然、森林と岩清水、美しい田畑、めぐみの海を、もとのすがたに回復させよ。


日本政府へ。政治家たちへ。
多くの人々が警鐘を鳴らしてきた。
それに一切耳を貸さず、事故が起きれば大惨事となる原子力発電を、推進してきたのはなぜか?
事故のときだけでなく、日常の仕事のなかでも被曝しつづける、原発労働者のいのちを見捨ててきたのはなぜか?
あなたたちは、今まで、子どもたちに、「ヒロシマナガサキ」を繰り返し繰り返し教えこんできたが、それは何だったのか?
なぜ、「唯一の被爆国、日本」を、ふたたび被爆させたのか?
説明せよ。

マスメディアへ。原子力御用学者たちへ。
「ただちに健康被害はありません」と繰り返し繰り返し、不自然な楽観論ばかりを垂れ流して、おびただしい人々のいのちを、危機に追い込むのをやめよ。
今こそ真実を語り、伝えよ。

九州電力へ。すべての電力会社へ。
佐賀県民の、いのちとくらしをおびやかす、玄海原発は、いらない。
九州全域を、死の土地へと変える、プルサーマルは、いらない。
鹿児島県民の、いのちとくらしをおびやかす、川内原発は、いらない。
原発労働者の健康といのちを犠牲にする、豊かさ、明るさなど、いらない。

九州電力は、玄海原発川内原発を、一秒も早く、停止せよ。
すべての電力会社は、すべての原子力発電所を、即刻、廃炉とせよ。

私たちは、今回の福島原発事故がうみだした、怒りとかなしみを、胸に刻んで、決して忘れない。
いのちとくらしがあたりまえに大切にされる社会を、私たち自身の手で、つくりなおしていこう。

私たちフリーターユニオン福岡は、だれもが笑顔で心おだやかに生きていける社会をつくるために、行動し、たたかいつづけることを、ここに表明する。


2011年3月28日
フリーターユニオン福岡