さとう執行委員長が広島県議会定例会を傍聴しました

3、広島県議会二月定例会本会議を傍聴

16日、わたくし・さとうしゅういちは、広島県議会二月定例会
本会議を傍聴しました。

議員が議会について県民のみなさまに報告するのは当然です。

さとうしゅういちもできる範囲でみなさまにご報告します。

今日は午後、自民党刷新会議の下森宏昭議員(三次市選出)と
、民主県政会の梶川ゆきこ議員の質問をお聞きしました。

今議会からは、一問一答方式になっています。

下森宏昭議員は、農業や教育、公共事業について質問。

農業については、『がんばっても大規模化が難しい地域がある
ことを理解して欲しい。』と訴えておられたのが印象的でした

また、公共事業については、『公共事業をこれ以上カットした
ら、建設業者が持たない。冬の除雪作業や社会資本のメンテナ
ンスに支障がでる』と指摘しました。

さらに、市町村合併を全国のトップランナーとして広島県が進
めたことについて、サービス低下などの実態について、検証が
必要ではないか?と迫りました。

下森議員の問題意識はかなり、わたしとも近いと実感しました
。わたしが、かつて、備北地域事務所に勤務させていただいた
ことももちろんあるのですが、本当によく実態を御存じだと思
いました。

何より同議員が湯崎さんに対して『えらい人のはなしだけでな
く、道端の普通の人から合併でどうなったか、聞いてください
』と念押ししたことには少し感動さえ覚えました。

梶川ゆきこ議員は、地域主権や教育、発達障害や、老老介護
婚活、有機農業などについて質問。

 教育については『若者が内向き』と決めつけてしまわれたの
が気になりました。

 仮に「海外に出る」ことを躊躇する若者がいたとして、それ
は、教育以外に、日本のシステムに問題があるのではないか?

 日本の大人が海外に出た若者にそれ相応の待遇を保障しない
、やりなおしがきかない。そういうシステムを温存してきたこ
とが背景にあるのではないでしょうか?

 大人の責任をすっとばして、「若者が内向きだ」と決め付け
る梶川議員のご発言ははいかがなものか。

 梶川議員が、発達障害児(者)について、児童虐待との関連
性を取り上げたのはよかったです。乳幼児における早期発見と
言うのは進めていくべきである。

しかし、その後の質問の中で、『生活保護というベールに包ま
れた発達障害』という言い方をされたのには疑問符が付きまし
た。

 例えば、今、生活保護者が激増しているのが、発達障害のせ
いなのでしょうか?また、大学教授や医師と言った方にも発達
障害と診断された方がおられます。

 佐々木健康福祉局長が「生活保護は、経済状況に着目した施
策。生活保護の有無に関わらず発達障害児(者)に対して支援
をする」と答弁したのは正しいと思いました。
 
 また、梶川議員は、非婚化の理由として出会いの場がないこ
とばかりを取り上げられました。これもいかがなものか。若者
の雇用問題はどうしたのでしょうか?それが欠落した質問は残
念でした。

 全体として、日本の雇用、社会保障などのセーフティネット
が機能不全になっているという視点が梶川議員の質問には薄い
ように思えます。民主党の本来の政策からずれていると思いま
す。しかし、今の民主党はこんなもの、と言ってしまえばそれ
までですが。

 梶川議員は一時間という制限時間の中では多岐に渡る質問を
されたと思います。しかし、視点が不十分な上、舌足らずの面
が出てしまったのではないか、と思います。

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