暴行事件被害者の母の追及奏功?男性社員も配置の「東横イン」

暴行事件被害者の母の追及奏功?男性社員も配置の「東横イン
2010年 12月 25日 23:20 《 日本 》 《広島》 【取材ニュース】 <人権> <労働・雇用> <性>
さとうしゅういち
http://www.janjanblog.com/archives/27083

 東横インでは、夜間、女性社員1名ないし2名だけで全館を管理させていました。そうした中で男性客による女性従業員に対する暴行事件が発生してしまいました。

 これに対して東横イン労働組合が、被害者の母親を先頭に追及しています。12月上旬に行われた交渉では、「暴行を受けたのは抵抗しなかった被害女性が悪い」とでもいわんばかりの対応を会社側がしていました。しかし、「この子は悪くない」と母親が大演説。結局、改善を会社側から引き出しています。

東横イン女性従業員暴行事件被害者の母は「労働運動の鑑」
http://www.janjanblog.com/archives/25690

 今日12月25日、わたくしさとうしゅういちは、広島駅北側の東横イン新幹線口店に宿泊させていただきました。

  ここでも以前は、宿直はもちろん、「女性社員ばかり」でした。しかし、今日12月25日は、男性社員も配置されています。

  男性社員が来られた正確な時期はわかりません。しかし、男性社員の配置が、この10月以降くらい、どこの東横インでも増えているのは感じます。組合側の追及がこの店でも、どうやら奏功しているのかもしれません。男性社員は関西弁風の方で、ひょっとしたら最近、関西方面からこられたような感じがしました。

 それにしても、あの事件、組合側が追及しなかったら、どうだったでしょうか?「暴行を受けたのは被害者のせい」といわんばかりの会社側の態度は改まらず、状況は改善しなかったかもしれません。あるいは、夜間の男性社員配置を一過性(のどもと過ぎれば熱さ忘れる)のものにしてしまった危険性もあるでしょう。

 今後も、各地の「東横イン」に宿泊した際は注意して見てみようと思います。もちろん、労働者を酷使するホテルに泊まるのはいかがなものか、という問いもあるとはおもいます。

 しかし、ここは、あえて、宿泊客も労働者に連帯して、改善状況をチェックする行動をして、企業を後押しするのもいいのではないか、と思うのです。やっぱり、わたしは、従業員の方にも安心して仕事をしていただきたいですから。