「反省してよ、民主党」・・・生存ユニオン広島、参院選の結果受け、申し入れ


労働組合・生存のためのメーデー広島実行委員会(生存ユニオン広島)は、7月31日、民主党に対して政策提言を行いました。

執行委員長であるわたくし・さとうしゅういち(民主党員でもあり、支持団体の連合・自治労組合員でもあるが、今回はあくまで大衆運動団体の労組・生存ユニオン広島の委員長の立場)のほか、今回は、6名のみなさんが、同席してくださいました。

暑い中、ご協力、大変、ありがとうございました。

わたくし・さとうしゅういちが、「「政策提言」及び「政党政治及び政権運営のあり方に関する提言」について」を及び、「皆様からの声」を菅川洋衆院議員(組合事務所所在地の広島1区総支部長)の大田ともひろ秘書に手渡しました。

また、女性の自衛官人権裁判で、原告が勝訴した札幌地裁判決について、国が控訴しないよう、要請した文書もお渡ししました。

参加者からは「昨年の衆院選では、応援させていただいたが、その後の政権運営を拝見して、失望した人も多かった。参院選は40台にとどまると思ったが、予想が当たってしまった。初心に帰って政権運営をして欲しい」「原発問題では、中国電力の話だけを聞くのではなく、反対派の話を聞いて欲しい。」「米軍再編の見直しなどは、衆院選マニフェストにもあったこと。政権を獲得した際のマニフェストを守って欲しい」などの意見が出されました。

また、経済政策では「法人税率が高いというが、まずは、一部大手企業を優遇しているような租税特別措置をなくすことが大事ではないか?そうしないと、大手企業と新規起業の間でも不公平になってしまう。」と、「法人税引き下げ+消費税増税」路線を産業政策の面から批判する意見も出ました。

わたくし自身は、「まずは、景気・雇用最優先で政策運営をして欲しい。あれもこれもはできない。まず、生活再建があって、財政再建もある。日本はギリシャではない。」と念押しさせていただきました。


提言における文書の目次は、以下のとおりです。

 目 次

1、情勢認識・・・P4

2、提言1 「景気・雇用最優先」の財政運営・税制を・・・
P5

3、提言2 社会保障や教育の充実こそ元気な日本への近道・
・・P8

4、提言3 縦割りを排除し、「政治主導」で総合的な交通政
策を・・・P10

5、提言4 エネルギー政策の転換を・・・P11

6、提言5 取調べ可視化など司法システムの民主化を・・・
P12

7、提言6 日本国憲法を活かし、アジアに軸足を移した外交
を・・・P13

8、政党政治及び政権運営のあり方に関する提言・・P15以

一般党員・平議員の参加意識を高めよ
秋の代表選挙は複数候補で論戦を
労組幹部だけでなく労働者に支持される党を
情報発信力の充実と人材育成を
男女比・正規・非正規比など当事者参加に配慮した政策決定を
本家イギリスでも破綻した小選挙区選挙制度は見直しを
一般市民が参加しやすい自由な選挙運動を
議員定数の削減は慎重に
企業団体献金禁止と自前財源の確保
機密費問題の解明を

生存ユニオン広島の民主党に対する提言内容(1)
生存ユニオン広島の民主党に対する提言内容(2)
生存ユニオン広島の民主党に対する提言内容(3)
生存ユニオン広島の民主党に対する提言内容(4)
生存ユニオン広島の民主党に対する提言内容(5)
生存ユニオン広島の民主党に対する提言内容(6)

選挙制度関連では、「小選挙区制と二大政党制の元祖ともいえるイギリスでは、5月の総選挙でどの党も過半数がとれない「ハングパーラメント」状態になりました。価値観が多様化するなか「小選挙区で二大政党に収斂させる」ことにイギリスでも日本でも無理があるのではないでしょうか?日本と似たような島国で日本がモデルとしてきたイギリスの動向も踏まえながら、日本においても、本当に衆院小選挙区比例代表並立制が良いのかどうか検討すべきです。」と指摘。その上で、菅直人総理が30日の記者会見で打ち出している、国会議員数削減(比例定数削減)については、「参院選でのマニフェストに明記されている両院議員定数の削減については、「多様な声を届ける」観点から慎重に対応すべき、と考えます。政治主導を進めるのであれば、国会議員数を一定程度以上確保すべきです。官僚いいなりにならないためにも、議員数の削減にはなおさら慎重に対応すべきです。」と釘を刺しました。

 基地問題で「抑止力論」の背景となった、朝鮮半島問題についても、「天安」事件を悪用しようとした韓国の政府・与党が、選挙でも国連でも「大敗」したことを指摘。制裁に前のめりになった鳩山前総理の姿勢を批判しました。

生存ユニオン広島は、主に広島県内の全ての労働者の命を守り、救うことを目的にしています。反貧困ネットワーク広島のまちかど相談会などに協力し、相談活動に当たるほか、野宿生活者の生活相談、労働裁判の支援などを行っています。

 そして、政府への政策提言も、前回、5月2日の「生存のためのメーデー」直後及び、今回のように今後鋭意行ってまいります。

皆様のお声をきちんと、政権与党に伝える。そして、言うべきことを政治に言っていく。地道に続けていきたいとおもいます。今後ともよろしくお願いします。

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